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「​ス​タ​ッ​フ​レ​ポ​ー​ト​」​6​:​京​都​薬​科​大​学​「​学​生​の​大​学​運​営​へ​の​参​画​」

2018 / 3 / 9 / 金
京​都​薬​科​​​​​​​大​​​​​​​学

■京都薬科大学の新たな取組「学生登録スタッフ制度」
こんにちは。教まちや事務局です。
大学コンソーシアム京都加盟校の職員の方にリレー形式でレポートをしていただく「スタッフレポート」第6弾です。
今回ご担当いただくのは、京都薬科大学入試課の太田さんです。
ご紹介していただくのは、京都薬科大学で最近始まったばかりの取組である、「学生登録スタッフ制度」についてです。
新たな取組ということで、教まちやスタッフも初めて耳にする活動なので、勉強させていただきたいと思います。

それでは、太田さんよろしくお願いします!

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京都薬科大学入試課の太田です。SDゼミナール(大学コンソーシアム京都主催)でお世話になった同期生、京都女子大学の樫村さんにご紹介いただき、「スタッフレポート」を寄稿させていただくことになりました。
本学では、学生の大学運営への積極的な参画を期待し、様々な取り組みを推進しています。入試広報の場面においては、これまでにオープンキャンパスや母校訪問等で多くの学生が貢献してくれました。今回は、学生の大学運営への参画について、最近始まった取り組みである「学生登録スタッフ制度」を取り上げて紹介するとともに、薬学部の専門性を活かした、学外活動としての地域交流についても紹介します。
「学生登録スタッフ制度」は、20179月より、学生に正課外で様々な活躍の場を提供することを目的として始まりました。

以前は満足度調査における課題や窓口での要望について、大学が個別に取り組んできましたが、この制度の発足により、学生が主体となり、大学運営に取り組むことができるようになりました。
この制度は、学生または職員が「学内ジョブ」を検討し、事前に登録している学生に対してボランティアやアルバイト情報を発信し、活動がおこなわれます(下図参照)。

■制度開始から半年間の取組(学内ジョブ編)

これまでに「通学マナー啓発活動」「KPUエコプロジェクト」「進路支援課ランチョンガイダンス」「食堂新メニュー企画」等の学内ジョブを実施し、多くの学生が参加しました。
制度がスタートして半年間で、登録学生は113名、活動実績のある学生はのべ29名となっています。
以下に、実際の活動の様子を3つの企画から紹介します。
KPUKyoto Pharmaceutical Universityの略

◆通学マナー啓発活動◆

915日より2週間、通学マナー啓発スタッフによる朝のあいさつ運動と通学マナーの注意喚起チラシの配布活動を行いました。
爽やかな初秋の朝に、学生の元気な挨拶の声が響き渡り、学生の通学マナーアップの意識付けができました。
今後も、京薬生・医療人として他人への心配りを忘れないようにしてほしいです。

KPUエコプロジェクト◆
1014日に「KPUエコプロジェクト」を開催し、学生スタッフによるごみ減量に向けた調査及び検討を行いました。最初に京都市の「しまつのこころ条例」に関する研修を受けた後、実際に学内のごみ箱をチェックして、ごみの分別状況を確認しました。
実地調査した結果を踏まえて、学生スタッフ主導のもと、ごみ分別の啓発ポスターを作成し、食堂の前に掲示しました。
これからも、よりよい学内環境、よりよい京都市のために、ごみの分別について啓発していきます。

◆学食新メニュー企画◆
1026日より、11名の学生スタッフによる学食新メニュー企画が始まりました。
昼休み等に集まりミーティングを行うだけでなく、Twitterや学内に設置した紙面アンケートで学内のニーズを調査。12月の公開プレゼンテーション選考会を経て、健康志向の新メニューが食堂に並びました。
選考会まで約1ヶ月間という短期間でのメニュー開発は、学生スタッフにとって大きな自信につながったと思います。
これらの活動に対しては報酬が出る企画もありますが、いずれも学生が主体となり、教職員や仲間と協働して取り組みます。大学としては活動の結果だけでなく、学内の様々な企画に仲間や教職員と一緒になって取り組む過程も楽しんでほしいと考えます。

■地域とつながる学外活動
一方、学外においては、薬学部の専門性を活かし、地域の小学生を対象とした「理科実験講座(身近な夏の不思議体験 in 山科)」を、『山科区「人づくり」ネットワーク実行委員会』との協働で2011年から毎年開催しています(本学の学生実習支援センターが主導)。
この活動は、京都市が普及推進に取り組んでいる「京都はぐくみ憲章」の2014年度実践推進者として表彰を受けましたが、活動を実践継続していることが評価され、20172月に、同憲章の制定10周年を記念した「実践継続推進者」として表彰されました。

 

 

そのほか、授業の一環として、地域の小学校を訪問して「薬物乱用防止教室」を開催し、薬物を体に入れるとはどのようなことなのか、学生が中心となって教えました。
若年層の薬物の乱用が社会問題となっているなか、小学生のうちから薬物の基本的なことについて考えてもらえる有意義な機会となりました。
参加した学生にとっては、将来の薬剤師として、薬物の安全使用を考える良い機会になったのではないでしょうか。

また、京都薬科大学には学生団体である自治会執行部と31の課外活動団体があり、積極的に地域交流を行っています。
主な地域交流の事例を以下に紹介します。

◆自治会執行部◆
 ・「たのしいデイやましな」ボランティア
 ・挨拶運動の実施
 ・山科区役所主催「山科まちづくり会議」参加
 ・「ふれあい“やましな”2017区民まつり」ボランティア
 ・薬害防止運動 カイロ配布

◆京炎そでふれ!京躍華◆
 ・東部文化会館「山科夢舞台」にて演舞披露
 ・介護老人保健施設にて演舞披露
 ・河川清掃活動
 ・小学校にて演舞披露
 ・「毘沙門堂」にて演舞披露
 ・京都市山科青少年活動センター運営協力会の方々に活動報告および意見交換会

◆管弦楽部◆
 ・老人保健施設にて演奏披露
 ・グループホームにて演奏披露

◆マンドリン部◆
 ・小学校「健康健やかクリスマス会」で演奏
 ・図書館で乳幼児・保護者に向け演奏

◆空手道部◆
 ・小中学生を含む尚武館の門下生と合同稽古および昇段試験参加

このように、京都薬科大学では、学内・学外を問わず、学生の主体性・社会性の向上を目指し、学生の学内活動、地域交流活動を推進しています。
これからも多くの学内企画や交流活動にチャレンジできるよう、職員も検討を進めていきます

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太田さん、ありがとうございました!!

ご紹介いただいた活動の数々ですが、中には短い期間で企画から実施まで行われているものもあり、忙しい勉強の合間を縫って意欲的に活動する学生さんたちのバイタリティに感心してしまいました。
学生が主体となって大学運営に取り組むことができる「学生登録スタッフ制度」は、昨年9月から始まったばかりだそうですので、機会があれば今後教まちやでもイベントやプロジェクトの取材をさせていただきたいと思います。
ちなみに、太田さんのご紹介の中にもあった地域の小学生を対象とした「理科実験講座(身近な夏の不思議体験in 山科)」については、以前教まちやNewsで取材をさせていただいたことがありますので、興味のある方はご覧ください!!

「​加​盟​校​レ​ポ​ー​ト​」​7​ ​2​0​1​5​
http://henews.consortium.or.jp/report/detail/xdxt2ir1

 

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