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「加盟校レポート」18 佛教大学 警察職員向け英会話教養用DVD作成への協力

■警察署、教員、学生、事務職員の四者連携による英会話教養用DVDの作成

こんにちは。教まちや事務局です。
大学コンソーシアム京都でFD企画研究委員の先生に加盟校の活動をご紹介いただく「加盟校レポート」シリーズ、第18弾です。

今回は、佛教大学 文学部英米学科教授の松本真治先生より、京都府中京警察署と協力し、警察職員向けの英会話教養用DVDを作成されると伺い、撮影の現場にお邪魔しました。

道路案内や避難誘導、自転車進入禁止区域での自転車通行者への注意、遺失物届の対応など、様々な場面を一日かけての撮影です。

DVDには、中京警察署員の方、佛教大学のネイティブの先生が出演され、さらにアシスタントとして映画部をはじめとする学生のみなさんが撮影に参加されていました。

撮影後のお疲れのところ、取材にご協力いただいたのは、中京警察署地域課課長代理で京都府警察本部中心繁華街総合対策推進室の藤髙彰人様、映画部代表(社会学部3回生)の川上さん、英米学科の松本真治先生、ヘンリー・フォスター先生、社会連携課の森脇秀幸様です。

■地域連携の実績からつながる

事務局:警察職員向け英会話教養用DVDは全国の警察署を見ても例がなく、初の試みと伺いました。まず、DVDの作成に至った経緯をお聞かせください。


森脇さん:本学は、教育、研究に並んで社会貢献にも積極的に取り組んでいます。2011年には、中京区と地域連携・協力に関する協定を締結して中京区における地域連携活動を推進しており、中京警察署とも連携してこれまで様々な活動をおこなってきました。


藤髙さん:具体的には、中京区の二条駅周辺を中心に地域の安全や防災活動を推進する「二条駅地域安全ネットワーク」の活動の一環として、繁華街の清掃活動や防犯啓発活動などで連携しています。そういった接点もあり、昨年、本署の「English speaker養成講座」に佛教大学さんから講師を派遣いただきました。


事務局:以前から英語力の向上に努められてきたのですね。


藤髙さん:交番では1日10件以上、海外の方が尋ねてこられます。これまでも署員の教養力向上に向け様々な取り組みを行ってきましたが、昨年度は英語力の教養を身に付けてもらおうと「English speaker養成講座」を開きました。佛教大学の先生に講師を務めていただき、職務質問や現行犯逮捕などのロールプレイ方式を取り入れながら全3回を実施しました。しかし、この講座のあと、継続して学べる教材がありませんでした。署員が、反復、継続して学ぶことができ、発音などの確認ができる英会話教材があればということで、佛教大学さんに相談をさせていただき、今回、こうして英会話教養用DVDを作成することとなりました。




■よりよい内容にするために

事務局:撮影の前に学生さんも含めた意見交換会を開かれたと伺いました。


藤髙さん:こちらが用意した原稿を先生にただ英訳してもらうだけでは現実に即したものになりません。例えば、地理教示(道案内)一つをとってみても、相手に合わせた対応が必要になります。警察官としての考えだけではなく広い視点で、このDVDを作っていきたいと考え、先生だけでなく、学生さんにも打ち合わせに入っていただきました。


川上さん:意見交換会は非常に貴重な機会でした。警察署の方と膝を突き合わせて話をするという経験はめったになく、非常に身近に感じました。私たちからは、(留学経験をもとに)「堅苦しい言葉ではなく、もう少しフランクな言い回しの方がいいんじゃないか」とか「こういうパターンも入れてみたらどうか」とか「英語だけでなく多言語化もどうか」、「DVDの内容を冊子にしたものも必要ではないか」など気づいたところを積極的にお伝えしました。


森脇さん:ネイティブの先生からも「実際のコミュニケーションに合っていない」など、いろいろな意見が出ました。四者で意見を出しながら、台本を固めていったことは非常によかったと思います。


■日差しの厳しい中、一日かけての撮影

事務局:本日は、朝から晩まで一日かけての撮影でした。


藤髙さん:今日の撮影には、交番等に勤務する若手の署員計8名に参加してもらいました。本署の署員、しかも若手に出演してもらうことで、DVDを見る他の署員にも親しみをもってもらうことがねらいです。経験の長い署員にも「あの若手たちがあんなにがんばっているんだから自分も勉強してみようかな」とか、出演者と知り合いの署員に「あいつもやっているんだから自分も勉強しないとな」と感じてもらえればと思います。


事務局:みなさん、初めてのご経験なので、すごく緊張されていました。撮影は、紫野キャンパスでおこなわれましたね。


松本先生:他の場所ではいろんな生活音が入ってしまうため、このキャンパスが一番撮影しやすいだろうということで、ここで撮影することになりました。上手に話せても、チャイムの音や台車の音などが入って撮り直すことも何度かあり、みなさん非常に大変だったと思います。ただ、今日の撮影監督は本学の卒業生で、キャンパスのことも熟知しており、タイトなスケジュールの中、効率的によい映像を撮ってくれました。


事務局:学生さんのみなさんも撮影に協力されていましたね。


川上さん:アシスタントいう形で協力させていただきましたが、1日ですべてを撮り切るのはすごいと思いました。私たちが短編映画を撮るときは何日かに分けて撮影します。プロの方のもとで撮影に協力させてもらったことは、技術面でも非常に勉強になりました。


■地域社会との連携とは

事務局:今回のプロジェクトを振り返って、いかがでしたでしょうか?ご感想をお聞かせください。


藤髙さん:先生方や学生のみなさん、社会連携課の方々と一緒に話し合いながら進められたことは非常によかったです。学生さんの中には警察官志望の方もいました。警察という仕事がどういうものか知る機会になり、また身近に感じていただけたと思います。


川上さん:繰り返しになりますが、警察の方々と意見を出し合いながらDVDを作っていくという経験やプロの方のアシスタントはなかなかできませんので、非常にいい勉強になりました。


松本先生:警察の仕事で使う言葉は、普段授業で教えることはありませんので、我々教員としても非常に勉強になりいい機会でした。


フォスター先生:外国人としての視点、経験も踏まえながら、現場で働く警察官の声を聞き、台本の作成やDVDの撮影に臨みました。実際に身近なところで役に立つ英会話教養用DVDができたと思います。



藤髙さん:今回のDVD映像はインターネットでも視聴できるようにしたいと考えています。このDVDを見て少しでも多くの署員が「英会話の勉強を始めてみよう」と発起してもらえたらうれしいですね。今後も引き続き佛教大学さんとの連携を続けていきたいと思います。


森脇さん:撮影後に関係者で振り返りをおこないましたが、参加者全員が事故もなく、無事に最後まで撮影を終えることができて、本当によかったと思います。これは非常に大事なことだと考えています。
冒頭にも申しましたが、大学の使命は、教育、研究、社会貢献です。我々のもつ大学の資源を活用し、よりよい連携活動に繋げること、何か少しでも地域社会のお役に立てるように、日々業務に取り組みたいと思います。また、学生が社会で役立つ人材として育っていくための懸け橋になればと思っています。
今後も引き続き、大学全体で積極的に社会貢献の使命を果たしていきたいと思います。

■後日、英会話教養DVD完成試写会に参加してきました。

撮影後、7月4日開催の英会話教養DVD完成試写会のご案内もいただき、教まちやスタッフも参加して参りました。

試写会では、はじめに中京警察署の藤髙様から英会話教養DVDの趣旨説明が行われ、その後、約20分にわたりDVD映像が上映されました。

専門用語ではなく、基本的な単語で構成され、また単元ごとに松本先生とフォスター先生によるワンポイント解説(発音の注意や異なる言い方など)も入り、とてもわかりやすく、たくさんの苦労と工夫を感じました。

出演された中京警察署の方々は、「決して英語が得意なわけではない」と伺っていましたが、スムーズな発音で、かなり多くの練習をされたのだと思います。撮影中、とても緊張されていたことと思いますが、みなさんの自信のある生き生きとした表情はとても印象的でした。



また、上映後、中京警察署の片山勉署長から、佛教大学の田中典彦学長と、今回の映像を撮影・制作した吉田様と高橋様へ感謝状が贈呈されました。



■最後に

なかなか交わることのない、四者が連携した今回の取り組みは、非常に珍しく魅力的に感じました。

佛教大学と中京警察署の信頼関係の積み重ねがあったからこそ、このような警察職員向け英会話教養用DVDという初の試みが生まれたのだと思います。

最後になりますが、快く取材にご協力いただきました藤髙様、松本先生、ヘンリー先生、
川上さん、森脇様、誠にありがとうございました。

以上、「加盟校レポート」佛教大学編をお送りました。

 

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