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SDGsレポート第3回:龍谷大学「ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンターの設置」

2021 / 2 / 3 / 水
龍​谷​大​学​

こんにちは。教まちや事務局です。
大学コンソーシアム京都の加盟校におけるSDGsに関する取組を紹介する「SDGsレポート」第3回です。今回は、「龍谷大学ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンター」をご紹介いただきました。前述のセンターで実施されている「誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会」を実現するための取組をぜひご覧ください。

 

仏教の観点で持続可能な社会を考える「仏教SDGs」を推進

[龍谷大学 龍谷エクステンションセンター(REC)]

浄土真宗の精神を建学の精神とする龍谷大学では、創立380周年事業の基本コンセプトとして「自省利他」を掲げました。その一環として、仏教の観点で持続可能な社会を考える「仏教SDGs」は、社会問題の解決を主目的とするソーシャルビジネスと親和性が高いことから、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス博士と白石克孝副学長(社会貢献・SDGs担当)による会談を経てソーシャルビジネスに関する中核的な役割を担うセンターとして、「龍谷大学ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンター」を設立しました。
これにより、龍谷大学がより地域社会に軸足を置いて、地域のステークホルダーとともに、ソーシャルビジネスの未来を展望することへの体制づくりがスタートしました。龍谷大学は、「自省利他」を自らに問いかけつつ、「教育」「研究」「社会貢献」という大学の使命を通して、SDGsの達成に役割を果たします。
当センターでは、ユヌス博士、世界のユヌスソーシャルビジネスセンターからソーシャルビジネス論を学び、日本をリードする研究・取り組みでSDGsの達成を目指します。今後は、ソーシャルビジネスの地域実装化につながるような研究活動や社会活動を支援し、大学地域連携型の事業の発展に取り組みます。中でも、若い世代の志を活かす事業の発展に力を入れる予定です。本学を含め全世界にある84のユヌスソーシャルビジネスセンターのネットワークに加わることとなり、ユヌスセンター及び他機関からの様々なサポートを活かした連携活動を展開します。
事業内容として、人類共通の課題であり、大学としての責任でもある、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会」を実現するために、新たな価値創造に寄与する社会的インパクト、ローカルインパクトの価値を社会の中で定義し、地域に存在する自然資本、文化資本、人的資本、社会関係資本に様々な資源を結合し、実装を図り、そのために人材を育成することを掲げています。 特に教育事業に注力し、龍谷大学の学生が地域連携活動に関わりを持ち、卒業後も地域と関わりを持ちながら、よりよい社会と自らの人生を創り出すことのできる人間に成長するための教育事業を展開します。 以下、龍谷大学の地域連携事例の一部を紹介します。

■地域連携シーズバンク『with Dragon』
「学まち連携大学促進事業」により構築した、学内外を問わず様々な活動のきっかけやヒントとなるよう、本学における地域連携活動の様々な事例を集めたWEBサイト、「地域連携シーズバンク『with Dragon』」を開設している他、学内の社会連携の取り組みをタブロイド形式で『EFFECTOR』として発行。気軽に手に取り地域連携に学生が触れられるよう発信しています。

■CBL(コミュニティベーストラーニング)
学生が学部の枠を越えて取り組むCBL(コミュニティベーストラーニング)を展開しており、学生がうどんづくりを通じて地域住民と交流し、地域連携活動への関心を高めることを目的として、地域デビュープログラム「町家deうどん」を開催。多世代・多文化交流の場となっています。

■京阪沿線活性化プロジェクト
2017年度からは、京阪ホールディングスと連携し、「京阪沿線活性化プロジェクト」を実施。公募により集まった学生が協働して、地域活性化プランを提案しています。

■地域連携旅費サポート制度
地域連携活動で負担となる学生の交通費をサポートする制度として「地域連携旅費サポート制度」を実施しています。2017年度に、対象を京都市内の地域に限定してパイロット事業としてスタートし、2018年度からは、学内資金を使って、全地域を対象にサポートしています。

■龍谷チャレンジ
また、龍谷大学独自の資金で実施する、学生の正課外における自主活動及び地域と連携した社会貢献活動を支援する助成を行っています。書類審査や面接審査を経て、採択団体には最大30万円の支援をしています。

■社会起業家育成プログラム
龍谷大学学生ベンチャー育成事業実施20年目の節目となる2020年度から、 “誰一人取り残さない”持続可能な社会に向けて、社会問題を身近なところから考え、ビジネスの手法での解決を目指した「社会起業家育成プログラム」を始動します。数々のソーシャルビジネスを立ち上げてきた専門家等からの直接のレクチャーを受け、起業方法やビジネス手法などが学べる実践型のプログラムです。

今年度の「龍谷大学社会起業家育成プログラム」では、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下で、学生が実際に現地に伺うことが難しいことから、「バーチャルフィールドワーク」を実施しました。当日はリアルタイムでプログラム参加者に配信、学生はオンラインで訪問先を見学、担当者の方へのインタビュー等を行いました。

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