トップページ イベント情報 【京都精華大学】2022年度前期公開講座ガーデン 国際教養講座「2022年セイカ的地球案内」

【京都精華大学】2022年度前期公開講座ガーデン 国際教養講座「2022年セイカ的地球案内」

2022 / 5 / 9 / 月 〜 2022 / 7 / 25 / 月
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    【講座概要】
    京都精華大学の人文学部は2021年度より国際文化学部として生まれ変わりました。人文学科4専攻・グローバルスタディーズ(GS)学科3専攻の視点から世界を見つめ直すとどのようなことがわかるのか。本講座では文学・歴史・社会・文化・世界の5つ要素を軸に、文学作品や文献資料・史料、実地調査などから見える日本・世界について解説します。

    【日時・登壇者】
    第1回 5月9日(月) 10:30~12:00 「ダンテが見た地球—「地獄篇」より—」
    髙橋伸一氏(本学国際文化学部教員)
    ダンテが永久追放されたフィレンツェの街は、その客死から約27年後、ペストの大流行に見舞われます。電子顕微鏡もない科学も未熟なヨーロッパ中世の想像力の世界に、今の時代から接近したいと思います。
    ~講師紹介~
    ウォーリック大学大学院イギリス比較文化研究科修士課程(翻訳学)修了。千葉大学大学院社会文化科学研究科後期博士課程修了。文学博士。鮎川信夫、エリオット、ボンヌフォアの詩と詩論を食するのが生きがい。

    第2回 5月23日(月) 10:30~12:00 「感染症の歴史から見た日本」
    岩本真一氏(本学国際文化学部教員)
    日本はこれまでも、感染症に苦しめられてきました。その歴史を繙くことで、現在に続く問題を考えてみたいと思います。
    ~講師紹介~
    筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。著書に『超克の思想』(水声社、2008年)、『鳴尾村誌 1889-1951』(共著、05年)、『戦後日本思想と知識人の役割』(共著、法律文化社、15年)、論文に「保田與重郎における「浪漫主義」の形成」、「『コギト』創刊前後の保田與重郎」、「一九三四年の保田與重郎」、「保田與重郎の「日本浪曼派」」などがある。

    第3回 6月6日(月) 「HIV/AIDSから見た現代社会」
    山田創平氏(本学国際文化学部教員)
    1980年代にAIDSの原因であるHIVが発見されてから、適切な治療さえあればAIDSが「死ぬ病」でなくなるまで、約十年を要しました。この経験をもとに新型コロナウイルス感染症と社会の関係を考えます。
    ~講師紹介~
    1974年群馬県生まれ。名古屋大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専門は社会学(芸術と地域、マイノリティと地域、都市論)。厚生労働省所管の研究機関などを経て現職。NPO法人アートNPOリンク理事、京都市「若手芸術家などの居住・制作・発表の場づくり事業(HAPS)」実行委員、公益社団法人企業メセナ協議会「芸術・文化による災害復興支援ファンド(GBFund)」選考委員。また近年は国内外のさまざまなアートプロジェクトでリサーチやコンセプトデザインに関わり、自らもインスタレーションやパフォーマンス、舞台作品の制作を行っている。

    第4回 6月20日(月) 「江戸時代の凧文化—ユーモア・パロディ・風刺画—」
    セシル・ラリ氏(本学国際文化学部教員)
    京都から江戸に伝わった和凧は江戸時代に黄金期を迎え、江戸っ子精神から影響を受けて浮世の世界と融合しました。本講義では、江戸凧の形・絵柄の起源と、浮世絵に表された凧の意味についてお話しします。
    【注意】パワーポイントで春画を提示します。
    ~講師紹介~
    フランスに生まれ。2002年に留学のため来日。2011年、パリ・ソルボンヌ大学美術史学院日本近代写真史専門分野博士課程修了。博士論文は雑誌『光画』(1932-33)について。卒業後フランス・中国・日本で働く。2014年、ケ・ブランリ博物館の研究員として和凧コレクションを調査し、和凧の研究を始める。現在研究テーマは和凧芸術と文化。SFEJ、EAJS、JAHF、IAJS 、JapArchi会員、Sciencescope副会長。

    第5回 6月27日(月) 「日本と世界の茅葺き文化」
    藤枝絢子氏(本学国際文化学部教員)
    古くから草木は世界各地の住居に利用されてきました。本講座では、世界の茅葺き文化を概観するとともに、現代における発展的な継承について考えたいと思います。
    ~講師紹介~
    ペンシルベニア州立大学土木工学科卒業、京都大学大学院地球環境学舎修士課程修了、同博士課程指導認定退学、博士(地球環境学)。国際連合地域開発センター防災計画兵庫事務所研究助手、京都大学大学院地球環境学堂特定助教、同学の学術研究支援室URAを経て現職。アジア・太平洋地域を中心に、「伝統集落の住まいと暮らしの持続可能性」、「伝統建築の維持継承」、「自然災害と人間居住」などをテーマに調査研究・実践活動に取り組む。

    第6回 7月11日(月) 「移民から見た日本—在日ミャンマー人の視点—」
    ナン ミャ ケー カイン氏(本学国際文化学部教員)
    世界では出生地で暮らしていない人の数はこの50年間で約3倍に増えています。一方、日本で暮らす移民(在留外国人)の数はどう変化していますか?具体的に在日ミャンマー人の就労や生活環境はどうなっていますか?出稼ぎ先として、移住先として日本が選んでもらえるように一緒に考えたいと思います。
    ~講師紹介~
    ミャンマー出身。来日して31年。日本を第二の祖国と思っている。
    立命館大学で博士(国際関係学)取得後、東京外国語大学で外国人特別研究員を務めた。
    2005年度より東京外国語大学、立教大学、國學院大學、明治学院大学、駒澤大学など複数の大学で「開発経済学」「東南アジア地域研究」「現代産業事情」などを非常勤講師として教える傍ら、通訳・翻訳も数多くこなす。
    2016年よりミャンマー、ヤンゴンにミャ日本語学校を創設し、ミャンマーの若い人たちが日本留学を目指す時、適切な情報の提供と来日前、日本語学習の機会を提供する学校を目指して運営している。2019年よりミャ・ジャパン・サービス・サーペー出版社の運営に関わっている。2021年度より京都精華大学特任准教授に就任。

    第7回 7月25日(月)「人種の歴史から見た世界と日本」
    中尾沙季子氏(本学国際文化学部教員)
    2020年にはBLM運動が世界的広がりを見せましたが、「人種」をめぐる問題と日本の歴史は無関係ではありません。20世紀の日本において「人種」がどのように捉えられてきたかを通して、日本と世界の関係を考えます。
    ~講師紹介~
    東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学、フランス国立社会科学高等研究院博士課程修了、博士(歴史学)。主な研究テーマは、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸、カリブ海地域のアフリカ系といわれる人々のアイデンティティ(帰属意識)の形成過程。

    【コーディネート・司会】
    惠阪友紀子氏(京都精華大学国際文化学部教員)
    京都府生まれ。関西大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。著書に『新撰万葉集注釈・巻上(二)』(共著、和泉書院、2006年)、『元良親王集全注釈』(共著、新典社、06年)、『古筆の楽しみ』(共著、武蔵野書院、15年)、『宇多院の歌合新注』(共著、青簡舎、19年)など。

    【定員】
    20人程度

    【参加費】
    8,400円

  • 開催日
    2022 / 5 / 9 / 月 〜 2022 / 7 / 25 / 月
  • イベントWebサイト
  • 会場
    Zoom
  • 参加対象
    特になし
  • 主催
    京都精華大学
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