大乗仏教の展開であるタントラ仏教も、基本的には慈悲を伴う利他行を本質としています。強烈な救済力。人々は安寧を願い、ときに抗うことのできない厄災に際して、祈りを捧げてきました。本展覧会では、チベット仏教を支える深遠な思想や儀礼に眼をくばりつつ、民の素朴な祈りにも意を向けます。はたして彼らは、何に祈ったのか、どのように祈ったのか？

2019年度に開催した特別展「チベット密教の美と祈り」に引き続き、チベット密教学者・北村太道氏によって蒐集された、チベット密教の儀礼・儀式を概観することのできる北村コレクションの名品の数々を展示します。

開催期間：6月5日（土）～7月18日（日）10：00～17：30
　　　　  （入館は17：00まで）
　　　　　入館無料、日曜日・祝日休館（ただし7/18は開館）

会　　場：佛教大学宗教文化ミュージアム

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により会期等の変更や開催中止を講じる可能性があります。