トップページ イベント情報 【立命館大学/大阪大学】大阪・京都文化講座オンライン「東往西来-旅する人びとと文化」

【立命館大学/大阪大学】大阪・京都文化講座オンライン「東往西来-旅する人びとと文化」

2022 / 1 / 17 / 月
オンライン
  • 教育
  • 社会貢献
  • イベント概要

    【テーマ】東往西来-旅する人びとと文化
    古代から近代にいたるまで、京都あるいは大阪を起点にしてさまざまな道-官道・街道・間道-が四通八達していました。それは舟運と結びついて多くの地方へ、さらには大洋を経由して東アジアやヨーロッパなど遠い世界にも繋がっていたのです。そうした道の途上には、往来した人びとをめぐる記憶が蓄積され、また歴史的な事件に関わるエピソードが語り継がれてきました。人間の移動・交通によって形作られてきた文化の厚みを、地図や画像とともに読み解いていきたいと思います。

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    開講期間: 2021年11月8日(月)~12月20日(月)・2022年1月17日(月)
    回  数: 全8回
    時  間: 各回14:00~15:40 ※Q&A(質疑応答)含む
    定  員: 各回200名
    申込締切: 各講義の2日前の23:59
    受 講 料: 〔1回〕1,500円、〔全8回一括申込(割引)〕11,000円
    共  催: 大阪大学大学院 文学研究科/立命館大学文学部・社会連携課
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    第1回: 11月8日(月)
        森鷗外と東海道・土山宿 -「小倉日記」を読む
    講 師: 瀧本 和成 氏 立命館大学文学部 教授
    内 容: 森鷗外(1862~1922)は、1900年3月2~3日に祖父白仙墓参のため滋賀県の土山を訪ねています。当時鷗外は、第一二師団軍医部長として九州・小倉に赴任をしていた時期であり、その間の生活は日記(「小倉日記」)に詳しく記されています。本講義では、鷗外が何故土山に葬られている祖父白仙のところに赴いたのか、鷗外にとって小倉赴任はどのような意味を持っていたのかを明らかにしたいと考えています。

    第2回: 11月15日(月)
        キリシタン宣教師が出会った日本各地のことばと文化
    講 師: 岸本 恵実 氏 大阪大学大学院 文学研究科 准教授
    内 容: ジョアン・ロドリゲス・ツズは、信長が天下を目指していたころ来日したポルトガル出身の宣教師の一人です。日本語に熟達し、イエズス会の通訳も務めたロドリゲスは、日本語を解説した『日本大文典』や、日本の地理・文化と布教史を記述した『日本教会史』を著しました。ロドリゲスの足どりをたどりながら、彼の各地への旅と滞在の経験が日本語観察に活かされていることを見ていきます。

    第3回:11月22日(月)
        司馬遼太郎が歩いた道 -『街道をゆく』を読む
    講 師: 深町 博史 氏 大谷大学文学科 助教
    内 容: 司馬遼太郎の『街道をゆく』は1971年から1996年にかけて「週刊朝日」誌上に連載された紀行文であり、作者が亡くなるまで書き続けられました。題名の通り、日本各地の街道を巡ってその地に思いを馳せ、時には海外へも足を伸ばしています。この講義では、その膨大な文章のなかから、彼が生まれ育った大阪、新聞記者をした京都、こよなく愛した滋賀(近江)の地に関するものを取り上げ、司馬が各地に抱いていたイメージや問題意識などを手掛かりに鑑賞を広げていきます。

    第4回: 11月29日(月)
        遣隋使・遣唐使の通った道
    講 師: 河上 麻由子 氏 大阪大学大学院 文学研究科 准教授
    内 容: 遣唐使・遣隋使らの通った道を、さまざまな歴史資料からたどってみます。時に命の危険に晒され、時に蚊や虻の大群に襲われながら、憧れの都にたどり着いた日本の使者たち。彼らが見つけた楽しみや出会った人々などを取り上げながら、日本と中国を繋いだ道と、道を通過した人々によって豊かさを増していく文化を紹介します。

    第5回:12月6日(月)
        旅日記からみる近世京都への旅と名所見物
    講 師: 谷崎 友紀 氏 せとうち観光専門職短期大学 助教
    内 容: 近世には、旅文化が発達し、旅に関わる書籍が数多く出版され、多くの人々が旅へ出るようになりました。近世の旅の主要な目的は伊勢参宮でしたが、旅人たちはその往復路にさまざまな名所へ立ち寄り、土地の名物を食べ、土産物を買って道中を楽しんでいました。このような旅の記録が記されている旅日記と、当時のガイドブックである案内記、名所を描いた浮世絵などを紐解きながら、近世の旅や名所について見ていきたいと思います。

    第6回:12月13日(月)
        広告でたどる阪急沿線の変遷
    講 師: 正木 喜勝 氏 公益財団法人阪急文化財団 学芸員
    内 容: 阪急東宝グループを築いた小林一三は、私鉄の多角経営モデルを確立したといわれています。移動手段である電鉄を軸として、さまざまに沿線を開発し、快適な暮らしや新しい娯楽を提供してきました。これらは多くの人びとの生活文化として、今なお定着しているでしょう。本講義では、明治の終わりから1970年の大阪万博までを中心に、車内ポスターや絵はがきといった広告史料を読み解きながら、阪急沿線の変遷をたどりたいと思います。

    第7回:12月20日(月)
        街道を旅する -ルートがデスティネーションになる
    講 師: 遠藤 英樹 氏 立命館大学 文学部 教授
    内 容: これまで観光では、人々が交流し歩いてきた「街道」そのものや、その「街道」沿いに形成されてきた文化・景観・まちなみにふれる旅が行われてきました。「ロマンティック街道」などはよく知られている事例でしょう。街道は、移動(旅)のためのルートでありながら、ルートそのものが移動(旅)の目的にもなってきたのです。そこで本講義では、観光研究の視点から、京都あるいは大阪の街道を旅することについて、ご一緒に考えてみたいと思います。

    第8回: 2022年1月17日(月)
        旅を唄う、歌が旅する -大衆音楽における大阪と京都のイメージ
    講 師: 輪島 裕介 氏 大阪大学大学院 文学研究科 教授
    内 容: 旅は、昔から「うた」の重要な主題でした。一方、「ご当地ソング」のようなほとんど場所を問わない定型が用いられたり、フォークやブルースといった別の土地に由来する表現が、いつの間にかある大阪や京都に独自のものとみられるようになるなど、うたのかたちやしくみそのものが「旅をする」側面を持っています。こうした視点から、昭和以降(とりわけ戦後)の日本の大衆音楽を事例に、大阪や京都がどのように描かれてきたかについて検討します。

  • 開催日
    2022 / 1 / 17 / 月
  • イベントWebサイト
  • 会場
    オンライン(Zoomウェビナー)
  • 参加対象
    どなたでもお申込みいただけます。
  • 主催
    大阪大学大学院 文学研究科/立命館大学文学部・社会連携課
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