第30回FD・SDフォーラムの開催にあたって

第30回FD・SDフォーラム企画検討委員会委員長 挨拶

 

 このたびは大学コンソーシアム京都主催「第30回FD・SDフォーラム」にご参加いただき、ありがとうございます。委員・事務局を代表してご挨拶申し上げます。

 1995年度に全国に先駈けて始まった「FDフォーラム」ですが、今年度はSDの要素を盛り込み「FD・SDフォーラム」として開催される第1回となります。これまで暗黙の内に「FDは教員」「SDは事務職員」と切り分け、それぞれの論理の中で改善活動を重ねてきました。FDとSDを掛け合わせて一つのフォーラムにするという改革には、長年かけて形成されてきたこのような「心の壁」を突き破って、大学という場を担い、学生の学びを支える「チーム」として、自らを再編成していこうではないか、というメッセージが込められています。

 総合テーマの決定や各セッションの編成にあたっては、従来からSD活動に深く携わってこられた事務職員の皆さんにも加わってもらい、ワークショップ型で議論を重ねました。「学生の学びと幸せを支える」という主題は、その中から浮かび上がってきたものです。

 大学に関わる私たちにとって「学びを支える」のは自明の理だと思いますが、ここに「『幸せ』を支える」というコンセプトを加えてみました。在学中にとどまらず、学生の「生涯の学び」にコミットしていこうという思いの表明です。

完全対面開催としたことにも、意味があります。

 FDもSDも、元来は「現場からの改善運動」でした。お互いに夢や困りごとを持ち寄り、智恵を出し合ってよりよい大学を実現していこうという活動です。その原点に立ち返り、膝と膝をつき合わせて議論する場づくりを目指すことにしました。「講演会を聞きに来る」のではなく、「一当事者として議論に参加してやろう」というマインドを持って、会場にお越しいただければ幸いです。

 最後になりましたが、今フォーラムの開催校として、会場をご提供いただくとともに、準備段階において各方面との調整の労を執っていただいた龍谷大学および教職員の皆さまに、主催者代表として感謝申し上げます。

では、会場でお会いしましょう!

 

                         第30回FD・SDフォーラム企画検討委員会 委員

龍谷大学 社会学部 准教授

築地 達郎

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