大谷大学「中高生対象:文藝コンテスト」のご紹介
こんにちは。教まちや事務局です。今回は、大谷大学の「文藝コンテスト」についてご紹介いただきました。
大谷大学では、1901年の開学以来、一貫して人文社会学系の教育・研究活動を続けています。2018年4月には、文学部に加えて新しく社会学部と教育学部、2021年には国際学部を創設される中で、より一層文章表現力の向上を目的としている取り組みを、ぜひご覧ください。
執筆者:大谷大学 企画・入試部 入学センター 三池 多笑美 氏
■文藝コンテストとは
2013年度からスタートし、2022年度で第10回目を迎える「大谷大学文藝コンテスト」は、全国の高校生や中学生を対象にエッセイや短編小説の作品を募集するコンテストです。現在はエッセイ部門(2,000字)・小説部門(8,000字)・親鸞部門(800字のエッセイ)の3部門で実施しており、毎年全国から多くの作品を応募いただいています。
1901年の開学以来、一貫して人文社会学系の教育・研究活動を続ける大谷大学は、その特色を生かして文章表現力(基本的な「読み・書き」能力)の向上を目的とした高大連携プログラムに、2007年度から取り組んできました。本コンテストも、大谷大学の文藝塾(※1)や仏教教育センター(※2)と高大連携推進室が協働して行うプログラムのひとつです。全国の高校生や中学生が自由な発想で作品を創り上げることにより、言葉を紡ぐことの楽しさや難しさを発見してほしいという願いのもと実施しています。
※1文藝塾は「書く力」を養うための講義と演習を行う場。文藝を通した交流サロンとして学生が集う。
※2建学の理念の具現化のため、4学部共通科目として開講する「人間学」の担当の他、伝道掲示板「きょうのことば」、宗教行事など、仏教教育に関わるさまざまな事業を行う。
■親鸞エッセイコンテストの統合
2014年度から2019年度には、本コンテストと別に「親鸞エッセイコンテスト」を実施していました。大谷大学も加盟する真宗大谷派学校連合会の高校・中学校を主な対象に、仏教精神に基づく建学の理念の共有と再確認を目的に開催されてきたものです。しかし、急激に変化する社会情勢の中で将来を考える全国の高校生・中学生に、大谷大学からのメッセージを広く発信するため、2021年度からエッセイ・小説の2部門で実施していた「大谷大学文藝コンテスト」に「親鸞部門」として統合したことで、現在の3部門制となりました。例年「親鸞部門」は、大谷大学仏教教育センターがテーマを設定します。テーマは「あなたにとっての世界」や「あなたが未来に伝えたいこと」などです。これらのテーマを通して、自分自身を改めて見つめ直してもらう機会となってほしいと考えています。
■外部審査員や大学生が審査を担当
本コンテストでは外部審査員として、出版関係や「書く」ことをお仕事とされている方々に審査に協力いただています。受賞作品は大学Webサイトや作品集として広く公開されるほか、外部審査員からの講評がつくなど、貴重な機会を得ることができます。
また、本学の大学院生や課外活動団体である「大谷文芸」に所属する学生が審査員に加わっています。エッセイ・小説部門では、日頃から作品作りや機関誌の発行に取り組む大谷文芸が作品を審査し、最終的には自分たちの賞に値する作品を選びます。
■さまざまなコンテストの活用方法
例年集まる作品は、中学・高校生個人からの応募に留まらず、学校単位での応募が多くあります。学校の先生から夏休みの課題としてご案内いただくケースのほか、授業や部活動内の取り組みとして活用いただくこともあります。
例えば、テーマが設定されている「親鸞部門」では、ブレインストーミングやディスカッションを取り入れた活用が可能です。テーマについて理解を深める以外にも、答えのない問いに対する自分なりの意見を発言することや、他者の意見を聞いて多様な考えへの理解を深める機会にもなると考えています。また、「親鸞部門」は仏教教育センターの教員が講師となり、テーマに関する講演や書き方に関する講座の動画を制作しているので、取り組みのための教材も豊富です。
■Webサイト https://bit.ly/otani-bungei
■Twitter @otanibungei