「加盟校レポート」11 京都外国語大学 オリジナルプロジェクト学生弁論大会:京都外国語大学 平山弓月先生
■2015年度最後の教まちやNewsです
こんにちは。教まちや事務局です。
大学コンソーシアム京都でFD企画研究運営委員の先生方にご紹介いただく「加盟校レポート」シリーズの第11弾です。
今回は、京都外国語大学 外国語学部 フランス語学科 教授の平山弓月先生にオリジナルプロジェクト学生弁論大会をご紹介いただきました。
外国語で意見を発表するとともに語学力の向上を図る機会を提供するための全国規模の弁論大会で、中国語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、英語の7つの言語で毎年行われているそうです。2015年度でスペイン語弁論大会が51回、フランス語弁論大会が47回を迎える歴史ある弁論大会です。
教まちや事務局では、12月12日(土)に開催された「第19回全国高校生中国語スピーチコンテスト」と「第9回全日本学生イタリア語弁論大会」を取材させていただきました。
■第19回全国高校生中国語スピーチコンテスト
全国高校生中国語スピーチコンテストの参加者は、日本の高等学校で中国語を授業として履修し、且つ、中国語を公用語とした国や地域に9か月以上滞在した経験のない、あるいは中国語を日常的に使用する環境にない高校生です。参加者の中国語の学習時間によって、初級部門と中級部門に分けられています。初級部門は課題文の朗読、中級部門は課題文の暗唱を行い、発音等で優劣を競います。
この日はキャンパス内のあちこちで中国語が聞こえてきます。参加する高校生が最後の練習をしているようです。
会場である1号館171教室は、開始20分前にはコンテスト参加者、審査員が着席し、会場後方の一般席には、付添いの先生や父兄の方々が多数見受けられ、コンテストのスタートを待つ緊張感が伝わってきました。
熊谷俊樹京都外国語大学副学長、張 映川中華人民共和国駐大阪総領事館領事の挨拶、審査員紹介があり、いよいよスピーチの開始です。初級部門17名、中級部門12名、そのうち6名が、中国語学習の盛んな沖縄の高校からの参加者でした。
身振り手振りを交えて、生き生きとスピーチをする高校生の姿に、中国語が全く分からない教まちや事務局スタッフはただただ感心しながら会場を後にしました。
■第9回全日本学生イタリア語弁論大会
続いて事務局スタッフは、中国語スピーチコンテストと同日に開催された全日本学生イタリア語弁論大会を見学するため、7号館741教室へ移動しました。
今回は全国10大学から14名の学生が参加しました。
こちらの弁論大会の参加資格は、
1)両親のいずれかがイタリア語を母語としている
2)イタリア語圏に、通算1年以上滞在したことがある
3)過去に本学主催の弁論大会で入賞経験がある
上記のいずれにも該当しない大学・短期大学・大学院(修士課程)在籍者です。
会場内はイタリア語と日本語が飛び交い、舞台上には航空券や図書カードなど後援・協賛者から提供された豪華な賞品の目録が並び、会場を賑わせていました。
熊谷俊樹京都外国語大学副学長による開会挨拶、マルコ・ロンバルディ在大阪イタリア総領事による来賓挨拶があり、弁論が開始されました。1人5分の持ち時間で、テーマは、着物・折り紙など日本文化を取り上げたものから、移民や同性愛者の結婚といった社会的な問題に言及するものまでバラエティに富んでいます。弁論者のユニークな意見に、会場からはしばしば笑いが起こっていました。
先程の中国語同様にイタリア語もわからない教まちや事務局スタッフは、予稿集の内容から推察するしかなく、イタリア語が少しでもできれば、一緒に談笑できるのに・・・と、語学に対する憧れを強く抱いた取材となりました。
■”PAX MUNDI PER LINGUAS”-言語を通して世界の平和を-
京都外国語大学は大学コンソーシアム京都主催の第21回FDフォーラムの会場でもあり、教まちや事務局スタッフはこの取材以前にもよく足を運んでいました。正門から入るといつも目に入るのが、”PAX MUNDI PER LINGUAS” とラテン語で掲げられた文字です。
-言語を通して世界の平和を-これは京都外国語大学の建学の精神でもあり、ホームページに次のように紹介されています「世界平和達成への創立者の強い願いが込められており、創立以来、『不撓不屈(ふとうふくつ)』を教育・研究の基本精神としているのは、外国語を専攻する者にとって不断の努力が何よりも重要だからです。」
今回のスピーチコンテストや弁論大会はまさに建学の精神を体現する会であり、教まちや事務局スタッフも参加者の不断の努力を思うと尊敬とともに学びをもらいました。
以上、加盟校レポート:京都外国語大学編をお送りしました。
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