トップページ ニュース 大​学​コ​ン​ソ​ー​シ​ア​ム​京​都​:​世​界​遺​産​が​学​び​の​フ​ィ​ー​ル​ド​「​京​都​世​界​遺​産​P​B​L​科​目​」

大​学​コ​ン​ソ​ー​シ​ア​ム​京​都​:​世​界​遺​産​が​学​び​の​フ​ィ​ー​ル​ド​「​京​都​世​界​遺​産​P​B​L​科​目​」

2018 / 10 / 17 / 水

■今回は大学コンソ―シアム京都の取り組みについてご紹介します
こんにちは。教まちや事務局です。
今回は、大学コンソーシアム京都で特色ある単位互換科目として提供している「京都世界遺産PBL科目」について、紹介させていただきます。

PBLProject Based Learning)とは課題発見・解決型学習のことです。主にグループでの学習を通じて、自ら課題を発見し、解決策を提案します。その過程を通じて様々な能力を養成し、予測困難な時代に活躍できる人材の育成を目指します。

大学コンソーシアム京都では、加盟する大学・短期大学を中心に約50大学が協定を結び、単位互換科目を例年430450科目開講し、毎年約2,000名の学生が参加する全国でも最大規模での単位互換制度を運営しています。大学が集積する京都の地の利を活かし、様々な建学の精神や教育研究の特色をもった大学から、意欲ある学生が集まり学び合うことで、より豊かな学習や人間形成につながっています。

大学コンソーシアム京都の中期計画である「4ステージプラン(20142018年度)」
http://www.consortium.or.jp/wp-content/uploads/dai4stage_Plan.pdf
においては、単位互換事業の「量から質」への転換を図ることが挙げられ、単位互換科目の特色化を図っています。
なかでも「京都世界遺産PBL科目」は、世界遺産に恵まれた京都で、京都ならではの学びができる他にはない特色ある単位互換科目として、2015年度から開講しています。
「大学のまち・京都」で学ぶ学生が、世界遺産を学びのフィールドとして、グループ学習を中心に、世界遺産やその周辺地域が抱える課題を発見し、その解決策を提案します。
京都全体で学生を育て、明日を切り拓く人材を輩出することを目指しています。

「京都世界遺産PBL科目」のコンセプトについて
<講座コンセプト>
●課題解決に向けた方向性を模索し、京都の魅力を発見
●他大学学生と連携した学び

<フィールドコンセプト>
●歴史都市・大学都市 京都で学ぶ
●世界遺産・大学など京都全体を学びの場として学生が成長する

<人材育成コンセプト>
●多様性の理解や学びを通じて世界で活躍できる人材を輩出
●学びの経験をもとに卒業後も京都のファンとなることを目指す

■2018年度は6大学・6世界遺産による8科目を開講
2018年度は、6つの大学(京都産業大学、京都橘大学、京都文教大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学)・6つの世界遺産(延暦寺、上賀茂神社、清水寺、醍醐寺、二条城、仁和寺)からご提供いただき、8科目を開講しました。
世界遺産所有者のみなさまは「文化遺産を継承する次世代を育てたい」という熱い理念を持ってご協力をいただいております。厚く御礼申し上げます。

2018年度 京都世界遺産PBL科目開講一覧


まず5月に「全体講義」が行なわれ、世界遺産所有者のみなさまと、全クラスの教員、受講生約100名が一堂に会しました。
はじめに、ノンフィクション作家の秋尾沙戸子さんから「私たちはなぜ文化遺産をまもりたいのか」と題して講演いただき、世界文化遺産に関する基礎知識を学びました。
続いて、この科目の修了生2名から「これから京都世界遺産PBL科目を受講する皆さんへ」と題して、京都世界遺産PBL科目を受講して得られたことや学んだこと、授業への心構えについてお話しいただきました。
その後、全クラス合同の情報交換会・交流会が開催されました。各クラスの受講生やお世話になる世界遺産所有者のみなさまへの挨拶や、この授業への思いについて情報交換し、交流を深めました。


授業では、事前学習や世界遺産所有者へのインタビューを行ない、課題を探索します。

その後、世界遺産を訪問し、現地調査やフィールドワークを行ない、調査結果をもとにグループで課題解決策を考えます。
授業準備のために、外部講師によるトレーニング(インタビュー・グループディスカッショントレーニング、プレゼンテーショントレーニング)を受講することもできます。

12月には「成果発表会」を開催し、それまでの学習成果について、世界遺産所有者のみなさまの前でプレゼンテーションを行ないます。
2018年度は129日(日)にキャンパスプラザ京都で開催いたします。

これまでの活動報告書は、大学コンソーシアム京都のホームページで公開しており、この科目で取り組まれた課題や活動の成果が掲載されています。
ぜひご覧ください。
http://www.consortium.or.jp/special/wch_PBL/back/
大学のまち「京都」、歴史のあるまち「京都」。
京都だからこそできる学びがこの科目に凝縮されています。

以上、教まちやNews「大学コンソーシアム京都:京都世界遺産PBL科目」編をお送りしました。

 

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