京都学園大学 京都太秦キャンパス―2015年4月誕生―（前編）
■新しい京都学園大学、誕生
こんにちは。教まちや事務局です。
2015年度の教まちやNews第1回目。
突然ですが、関西にお住まいの方はこの一場面、テレビCMでご覧になったことがあるかもしれません。
大学としては珍しい全編アニメーションの、京都学園大学のテレビCMです。
京都学園大学はこの4月に京都太秦キャンパスを開設し、既存の京都亀岡キャンパスとの2拠点体制が整い、4学部10学科へと生まれ変わりました。
ということで、今回は完成したての京都学園大学 京都太秦キャンパスから教まちやNewsをお届けいたします。
ＣＭと同じ角度でパチリ
それでは、京都学園大学の菅事務局長と広報課の高橋課長のご案内でキャンパスツアーへ出発です。
本日は宜しくお願いいたします。
■コンセプトは「わくわくドキドキできる、開放的な学習空間」
事務局（以下、事）：きれいなキャンパスですね。しかも公道と学内の境に塀がないので、とても開放的ですね。
京都学園大学（以下、学）：じつは、亀岡キャンパスにも塀はないんですが、今回の新キャンパス構想にあたっては京都市のご意向もありまして、御池通り沿いは植栽や『京學堂』※と呼んでいる路面店を配置し、市民の方にも楽しんでもらえるようにしました。※『京學堂』については次回後編でご紹介します。
事：地域に根差し、市民のコミュニティを重視されたんですね。どうりでキャンパス内に一般の方の姿を見かけます。
学：はい、食堂を近隣の方にご利用いただいています。ただ、学生の昼休みの時間帯はかなり混雑しますのでご迷惑をおかけしますが、比較的空いている午前中などは年配の方や、小さなお子さん連れの方などが喫茶スペースとして利用されているようですし、土曜日などは地域の方が集まられたりされています。このキャンパスの図書室は他大学さんや近隣の図書館を参考にさせていただき、一般の方には有料で開放していきたいと思っています。
■緑豊かなキャンパス
事：地下鉄太秦天神川駅徒歩3分という立地ですが、キャンパス内にはクローバー植栽やレインガーデンなど緑がたくさんありますね。
学：「人と人、人と緑のコミュニティキャンパス」をコンセプトにしています。本学のバイオ環境学部でレインガーデン（雨庭）を研究されている森本先生にアドバイスを頂きました。環境にやさしい庭造りを行い、アスファルトも雨の浸透性の良いものを採用しています。京都市との協議で、この界隈ににぎわいを持たせようと計画し、住民の方ともうまく共存するキャンパスを目指しています。
学：はい。京都市の山ノ内浄水場跡地活用事業者の募集がありまして、本学が手を挙げました。結果、京都市の市街活性化、地下鉄の増収増客等を図るという方針と本学の大学と地域共存のまちづくりという方針がマッチしたのか、京都市さんによって選定いただくことができました。
事：京都市へは京都太秦キャンパス設置に関してのプレゼンテーションをされているかと思いますが、現在の学部編成等は提案のとおりだったのでしょうか。
学：ほぼ計画通りです。既設の学部の再編も行い、新しい理事長が医師であることも大きいのですが、新学部として健康医療学部をスタートさせました。
■新キャンパスと学部再編
事：経済学部、経営学部、法学部の3学部を経済経営学部に再編したのはなぜですか。学：経済経営学部は法学部の名前を用いていませんが、今までの法学部のエッセンスを盛り込むことはしています。本学では、もともと法曹人を養成することより、ビジネス法学を意識していたこともあり、公務員プログラムで法律系科目対策の指導を充実させるなど、法学部の伝統はきちんと引き継がれています。
事：学部単位ではなく、学科単位のキャンパス配置とのことですが、両キャンパスに1学部が分かれていたら運営は大変ではないですか。
学：今後、どのような形態になるのかわかりませんが、理事会などは両キャンパスで交互に行っています。教授会も会自体に任せています。
事：学生さんからはどんな声があがっていますか。
学：この京都太秦キャンパスの構想にあたっては、新入生である1年生だけでは大学らしさを醸成できない、先輩から指導してもらう機会は必要であろうとの観点から既存学部の2年生にはあえて新キャンパスに来てもらいました。在学生からは新しい学舎での学びに驚きや楽しみの声を多くもらっています。それぞれのキャンパスで独自色を出すのは良いのですが、本学の場合、両キャンパスを行き来することで両方が活性化すればと考えております。ちなみに、キャンパス間の直通シャトルバスを利用すると、約40分で移動できます。そのため京都太秦キャンパスと京都亀岡キャンパスでは授業時間を40分ずらす時間差開講で、クラブ活動などにも支障が出ないようにしています。
事：なるほど、授業外のことも十分考えられているんですね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
と、かなり駆け足となりましたが、ひとまず今回はここまで。
次回の後編は、『京學堂』や京都学園大学の顔である『太秦そのちゃん』についてご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに。