トップページ ニュース 「​ス​タ​ッ​フ​レ​ポ​ー​ト​」​7​:​京​都​造​形​芸​術​大​学​「​通​信​教​育​課​程​ ​開​設​2​0​周​年​特​別​記​念​イ​ベ​ン​ト​」

「​ス​タ​ッ​フ​レ​ポ​ー​ト​」​7​:​京​都​造​形​芸​術​大​学​「​通​信​教​育​課​程​ ​開​設​2​0​周​年​特​別​記​念​イ​ベ​ン​ト​」

2018 / 5 / 1 / 火
京​都​造​形​芸​術​大​学​

■2018年度1回目は「スタッフレポート」からスタート!!
こんにちは。教まちや事務局です。
2018年度1回目の教まちやNewsは、大学コンソーシアム京都加盟校の職員の方にリレー形式でレポートをしていただく「スタッフレポート」をお送りします。
今回「スタッフレポート」をご担当いただいたのは、京都造形芸術大学通信教育部の北村さんです。
北村さんには通信教育部の開設20周年特別記念イベントの様子をレポートしていただきます。
京都造形芸術大学の通信教育部は、日本初の通信による4年制芸術大学として、北海道から沖縄の、18歳から96まで、7,000人を超える学生さんの学びの場となっています。
20163月、96歳で陶芸コースを卒業された学生さんは、世界最高齢での大学卒業としてギネス世界記録に認定されました。

それでは、北村さんよろしくお願いします!

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京都造形芸術大学通信教育部の北村です。このたび、SDゼミナール(大学コンソーシアム京都主催)でお世話になった京都薬科大学の太田さんよりご紹介いただき、「スタッフレポート」を寄稿させていただくことになりました。
2017年度、本学通信教育部は開設20周年という大きな節目を迎えました。それを記念して学生の皆さんと共にこれまでの足跡を振り返り、これから進むべき道を見据えていくためにさまざまな企画やイベントを開催しました。
通信教育部ならではのさまざまな取り組みや在学生・卒業生の交流について、記念イベントを通じてご紹介します。

■真夏の芸術祭
開設20周年記念行事の皮切りとなるイベント「真夏の芸術祭」では、卒業後の活躍を発表していただく「卒業生・修了生全国公募展」、芸術活動の成果を自由に発表できるフリーマーケットのようなアートフェア「アート・マルシェ」および夏期スクーリング期間中に瓜生山キャンパスにて行われる「瓜生山懇親会」が開催されました。また、これまでになかった企画として、卒業生・修了生のみを対象とした特別授業「卒業生・修了生のためのドローイング教室」も開催されました。

≪卒業生・修了生全国公募展≫
卒業生・修了生が出展者となる全国公募展では、平面52作品、立体12作品、タペストリ11作品、着尺(仮絵羽)5作品、映像1作品、インスタレーション1作品、文章作品1作品、計83作品が展示されました。出品作品数はここ数年のなかでは最も多く、個々の作品も、バラエティーに富んだ力作が出揃いました。

≪アートフェア「アート・マルシェ」≫
芸術活動の成果を自由に発表できる「アート・マルシェ」は、フリーマーケットの形態をとり「見る立場」と「作る立場」の人達が直接刺激し合えるような新しい交流の場を作りたいというコンセプトのもと2016年度より開催しています。2017年度は11企画が参加し、非常に意欲的でバラエティーに富んだ作品展示・展示販売の場ができあがりました。

≪卒業生・修了生のためのドローイング教室≫
卒業生・修了生を対象とした特別授業を開催し、48名の卒業生・修了生にご参加いただきました。葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」とアンディ・ウォーホルのマリリン・モンローを合体させた線描に着色するワークショップで、東洋の平面アートと西洋のポップアートの融合、相容れない東西の合体を通して、自由に表現していくという内容でした。はり出された全ての作品の中から、参加者それぞれが好きな作品を選びながら合評は進み、選ばれた方は少し照れながらも嬉しそうに、学生時代を思い出すかのように自分が描いた作品についての思いを語られました。

≪瓜生山懇親会≫

通信教育部の夏の恒例イベントである瓜生山懇親会が、8月下旬の土曜日のスクーリング終了後に開催されました。200名を超える卒業生・在学生の方にお集りいただき、楽しい時間を共に過ごすことができました。
懇親会では、通信教育部長より開設20年を迎える通信教育部の軌跡と今後の姿についてお話しをいただき、それとあわせて後述の「秋の収穫祭」で各地を巡回することになる20周年記念旗のお披露目がありました。

■全国キャラバン「秋の収穫祭」
「秋の収穫祭」とは、「通信教育課程で学ぶ学生や卒業生の皆さんは、全国津々浦々にいるんだ」という、今となっては当たり前のことに気づいた2000年度にはじまった通信教育課程の年中行事となり、地域に根ざした公開講座を開催しています。
そんな通信教育の恒例イベントである「秋の収穫祭」を、20周年記念イベントでは全国キャラバンとして例年の2倍となる6会場(宮城県仙台市、島根県安来市、北海道札幌市、福岡県太宰府市、香川県直島町、愛知県瀬戸市)で開催し、延べ215名の方が参加されました。

■東京懇親会
開設20周年記念イベントの締め括りとして、東京神宮外苑キャンパスで開催された「東京懇親会」では、二部構成となり、第一部は「尾池和夫学長主宰大句会in外苑キャンパス」、第二部は「立食パーティー」が行われました。
第一部の大句会では、参加者は90名近く、事前に事務局宛にお送りいただいた投句数は、148句と盛大な句会となりました。また、第二部の立食パーティーには150名を超える在学生、卒業生・修了生の皆さんにお集まりいただきました。


 ■さいごに
2017年、通信教育部が開設して20年が経ちました。開設当初は「通信教育で芸術やデザインを学ぶことができるのか」という批判や疑問の声も寄せられましたが、大学の理念である「藝術立国」の名のもと文藝復興の運動を日本全国へといきわたらせるという信念を持って、20年の道程を学生の皆さんとともに歩んできました。
おかげさまでこれまで延べ30,000人を超える方を迎え入れ、延べ6,000人を超える卒業生・修了生を送り出し、7,000人を超える学生が在籍する京都造形芸術大学の大きな柱へと成長することができました。
これを節目に、これまでの20年を振り返り、全国の学生の皆さんの活動を支援し、さらに多くの方が芸術に触れることのできる教育の仕組みづくりなど、社会人のための新しい通信教育の姿を展開すべく、これからの20年を見据えていきます。

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北村さん、ありがとうございました!!

京都造形芸術大学の通信教育部の学び方には2通りあって、
・「手のひら芸大」→通学不要のインターネット学習
・「週末芸大」→自宅学習+週末スクーリングと、忙しい社会人でも初心者でも安心して学べる環境が用意されています。開設当初は芸術やデザインを通信教育で学ぶことに懐疑的な声があったそうですが、20周年を迎え、今後も多くの方の学びを支えていくことでしょう。
学生の数だけ多種多様な学びの形があるんだということを、改めて感じた教まちやスタッフでした。

以上、「スタッフレポート」京都造形芸術大学編をお送りしました。

 

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