トップページ ニュース 「​加​盟​校​レ​ポ​ー​ト​」​1​4​ ​京​都​外​国​語​大​学​ ​ナ​シ​ョ​ナ​ル​・​ウ​ィ​ー​ク​:​京​都​外​国​語​大​学​ ​岡​本​信​照​先​生

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2016 / 11 / 26 / 土
京​都​外​国​語​大​学

■教まちや、ナショナル・ウィークを訪ねる
こんにちは。教まちや事務局です。
大学コンソーシアム京都でFD企画研究委員の先生方にご紹介いただく「加盟校レポート」シリーズ。第14弾です。
今回は、京都外国語大学外国語学部スペイン語学科教授の岡本信照先生より、ナショナル・ウィークをご紹介いただきます。
ナショナル・ウィークは「キャンパスの国際化推進」の取り組みの1つとして2011年度からスタートしました。学生と教員、留学生が一体となり、各学科がそれぞれの言語圏のバラエティに富んだ文化や芸術を紹介しています。今回は9学科の内の1つであるスペイン語学科のスペイン・ラテンアメリカ・ウィークを取材しました。
取材にご協力いただいたのは、実行メンバーのスペイン語学科3年生の神吉翼(かみよし つばさ)さん、桐山迪士(きりやま ただひと)さんです。

■スペイン・ラテンアメリカ・ウィークの見どころは?

岡本先生及び事務局(以下、岡本):スペイン・ラテンアメリカ・ウィークのことを聞く前に、神吉さんと桐山さんがスペイン語学科へ入学した理由をお聞かせください。
神吉さん:元々父親に色々な海外に連れて行ってもらって、外国語を学ぶ道に進みたいと思っていました。英語は他の人も学んでいるので、それなら違う言語を学んで視野を広げたいと思った時、スペイン語は世界で3番目に多く使われている公用語なので、それならスペイン語を学ぼうと思って進学しました。進学してからスペインの他にもラテンアメリカを学んでいますが、スペインと異なることが多くて驚きました。
桐山さん:高校の時に珍しくスペイン語の授業があって、履修したらとても面白くて、先生に「英語とスペイン語ができたら誰とでも話せるぞ」と言われて、そこに凄い感動して、スペイン語を学ぼうと思いました。スペイン語は難しいけど、面白いです。
岡本:スペイン・ラテンアメリカ・ウィークの見どころはどこですか。
神吉さん: 毎年ですが、パエリアを100食限定無料で学科・学年・教職員問わず配っているところです。大体10分くらいで完売します。また、今年はイベロアメリカ研究会と合同企画でナチョスも配ります。こちらもパエリアと同じく100食限定で学科・学年・教職員問わず配ります。
桐山さん:スペイン発祥である「パデル」というスポーツ体験も行っています。パデルはテニスとスカッシュを混ぜたようなスポーツで、コートが強化ガラスの壁で覆われていて、その壁に対してボールを打ち返して相手コートに入れてもOKです。ラリーもテニスなら続けるのに時間がかかりますが、パデルなら20分くらい練習すればラリーが続けられるようになるので初心者でも簡単にできます。ただ、本学にはパデルコートがないので、体験は大阪の柴島にあるパデルコートで行ってもらいます。
神吉さん:また、スペイン語で早口言葉に挑戦というコーナーもあります。本学の留学生が講師となって教えてくれますので、留学生と交流もできます。難易度は初級・中級・上級とあり、1つでもクリアできればスペイン発祥のお菓子が景品として配られます。
桐山さん:フラメンコショーも昼休みに行います。全国フラメンコ大会にも出場している実績ある部が踊りますので、是非見ていただきたいです。
岡本:お二人は特にスペイン・ラテンアメリカ・ウィークのどこを楽しんでもらいたいですか。
神吉さん:名前にもあるとおり、スペインだけでなくラテンアメリカも含んでいるので、ナチョスやフラメンコ、パエリアなど、色々な文化を楽しんでもらいたいです。
桐山さん:私は食がおススメです。他の学科だと参加費が発生することもありますが、無料で提供するので、食を通してスペイン・ラテンアメリカの文化を感じてもらいたいです 

■ライバル意識が質の向上につながった
岡本:今回のスペイン・ラテンアメリカ・ウィークの企画にあたり、他学科のナショナル・ウィークの影響を受けたり、ライバル意識はあったりするのでしょうか。
桐山さん:ライバル意識はあります。特に、ドイツ語学科のドイツ・ウィークは段違いに凄いので、スペイン語学科も負けてられない、ドイツがこう来るならスペイン・ラテンアメリカはこうする、という気持ちはありました。
神吉さん:後は英米語学科・キャリア英語学科のアイリッシュ・ウィークも凄いですね。9つの学科がお互いに競争心を持ちながら企画しているというのはあります。その結果、今回の企画は自分の中で質の向上につながりました。
岡本:そういった意識が実は隠れていて、切磋琢磨しているということですね。
神吉さん桐山さん:そうですね、それはあります。
岡本:今回、2人が中心となって企画を進められてきましたが、嬉しかったことは何ですか。
神吉さん:今までの人生の中で中心となって動くことや周りをまとめることがなくて、今回が初めてだったので、この経験は将来につながる良い経験になったのではないかと思います。
桐山さん:色々な企画をしてみんなに来てもらって笑顔を見ると、貢献できているな、という気持ちになるので、それが1番嬉しい時です。辛かったことが一気に忘れられます。

■いざ、スペイン・ラテンアメリカ・ウィークへ
お二人からお話を聞いた後、事務局はスペイン・ラテンアメリカ・ウィークを巡りました。
まずは、ナチョス無料配布コーナーへ。トルティーヤ・チップスにワカモレというアボカドのディップとサルサメヒカーナというトマトのピリ辛ソースをつけていただきます。お味は、「とてもジューシー」なんだそうです。他にもチーズをかけて食べることもあるようで、食事というよりはおやつ感覚で食べられているということでした。 


ナチョスコーナーの前では、陽気な音楽に合わせてかかとを鳴らす音が聞こえてきたかと思うと、始まりましたフラッシュモブのフラメンコショー。この演出もすばらしく、とても迫力のあるショーでした。このショーで拍手喝采をあびた部員は、「フラメンコとフラダンスを間違う人も多いのですが、たくさんの人にフラメンコの魅力を知ってほしい」と話してくれました。

フラメンコショーとナチョスですっかりスペイン・ラテンアメリカ文化の魅力に取りつかれた後、スペイン語の早口言葉にチャレンジしてきました。
初級・中級・上級の3段階に文章が用意されていて、留学生から発音を習うことができます。しっかり練習をした後にjudgeを受け、合格者には合格証書が渡されます。上級まで合格することができたら、賞品としてボールペンとスペイン生まれのキャンディ“Chupa Chups(チュッパ チャプス)”が贈られます。このChupa Chupsのロゴの原型は、スペインの芸術家サルバドール・ダリがデザインしたということも教えていただきました。

 

■取材を終えて
今回は1日だけの取材でしたので、残念ながら全てのイベントを回れませんでしたが、スペイン・ラテンアメリカ・ウィークの魅力が充分伝わりました。趣向を凝らした企画を運営する大学生達の姿に、事務局も元気をいただきました。他の学科もスペイン語学科に負けないようにナショナル・ウィークを企画しているとのことでしたので、このようなイベントを通じて学科同士が切磋琢磨する姿は大学のあるべき姿だと感じました。
今後は中国語学科のチャイナ・ウィーク(125日~10日)、英米語学科・キャリア英語学科のアイリッシュ・ウィーク(1212日~16日)が開催されますので、お時間のある方は是非、京都外国語大学まで足を運んでください。
取材にご対応いただいた神吉翼さん、桐山迪士さん、岡本先生ありがとうございました。

以上、「加盟校レポート」京都外国語大学編をお送りしました。

 

 

 

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